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フルオーダー結婚指輪のワックス原型 [彫金作業]

お盆が過ぎて少し涼しくなるかな?と思っておりましたが、まだまだ日中は暑いですね!

当店オリジナルの結婚指輪のデザインを元に、フルオーダーでご注文いただいたお客様の結婚指輪の作業をご紹介します。

オリジナル結婚指輪 無限

こちら当店のオリジナル結婚指輪「無限」~Infinity~というデザインの指輪ですが、こちらのデザインを気に入っていただきダイヤの留め方などを変えてご注文いただきました。

ただ、今回アレンジでは難しい変更だったので結局フルオーダーという形でご注文いただくことになりました。形はよく似ていると思うのですが、デザイン画をご覧下さい。

オーダーメイド結婚指輪のデザイン画

「無限」とよく似ていますが、レディスの入った5個のダイヤの内真ん中1個をピンクダイヤの少し大きい物に変更し、グラデーションを持たせた石留め方法でダイヤを5個留めるデザインです。「無限」は小さいダイヤが11個入っていまして指輪のダイヤを留めるスペースがこの11個の小さいダイヤギリギリのスペースしかありませんのでこれよりも大きいダイヤを留めるために原型を最初からモデリングし直さなければならず、

また、無限のリングのエッジは直線的ですが、デザイン画を見ていただくとお解りのように若干カーブして流れるようなエッジラインになっています。小さいダイヤから大きなダイヤへ、そこからまた小さいダイヤへ続くように石留めしていくために指輪の形もそれに合わせた形に変更しています。

ゆえにフルオーダーでのご注文となった次第です。

そして、ワックスの原型も出来上がりました。

オーダーメイド結婚指輪のワックス原型

いつもならばワックスの原型が出来た段階で原型を確認していただいておりますが、夏前頃からは出来上がりと同じようにシルバーで指輪を制作し、出来上がりを確認していただくシルバーサンプル確認を導入しております。

とくに徳島県外のお客様の場合、指輪を一度もご覧にならずにご注文頂く場合は、少なからず不安もあると思います。その不安を少しでも取り除くべく、出来上がりと全く同じ指輪をシルバーで制作することで仕上がりをよりわかりやすく確認できると思います。

シルバーサンプル確認導入にあたってホームページも現在リニューアル中です。近々公開出来ることと思います。


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お盆明けの作業。タガネの研磨 [彫金作業]

あっという間にお盆が終わりました。今年は3日間お休みを頂いておりまして昨日から作業の再開でした。

徳島県ではお盆期間中は阿波踊りがあるので県の人口が一気に増える時期でもあります。

私だけかもしれませんが、阿波踊りが終わると何となく秋のイメージになります。まだ全然暑いですけど・・・。

作業を始める前に工具類の手入れをしました。この後、彫刻作業に入るためタガネの研磨を主に行いました。

彫刻タガネ

タガネは主に刃先が0.5mm~0.8mmの物をよく使います。昨今、細身の結婚指輪の注文が増えてきていますので彫刻も必然的に細かくなり、細いタガネをよく使います。0.5mmの刃先はかなり細いですが、超硬タガネなので丈夫です。ですが、気を抜くとかたい分、刃こぼれします。

本番の彫刻を施す際は、刃こぼれしていないか良く確かめないと彫刻を失敗しますから本番前は必ずタガネの確認をします。今回は刃こぼれしていませんが、やはり、使っていくと刃先がだれてきて切れ味が悪くなります。

なのでたまに刃先を研ぎ直す作業が必要です。

タガネ固定治具

タガネを研磨する際、とても重要なのが刃先の角度です。彫刻する人によって角度は好みがあって様々でしょうが、職人さんは余り公言しないようです。ですが、基本の角度があってそれに合わせて研磨します。

写真の治具はタガネを固定して、好みの角度にピッタリ合わせて研磨できる必需品といえるタガネ研磨治具です。

これが無いと手作業で角度を固定して研磨するなんて至難の業です。

ただ、手作業じゃないと研磨できないタガネもあります。それは、和彫りで使う片切タガネ、毛彫りタガネの曲線用です。このタガネは角度をビシッと決めて研磨するのではなく、先は尖っていますが、面は曲面になっています。文章では伝えにくいですが、とにかく研ぐのには熟練が必要なタガネです。特に、曲線用毛彫りタガネは研ぐのが難しい!!

まあ、何とかタガネの研磨作業が終わって明日は彫刻作業に入ります。


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パラジウムのオーダー結婚指輪を制作中 [彫金作業]

当店では、価格の安い素材としてパラジウムを使った結婚指輪をおすすめしています。

パラジウムはプラチナやホワイトゴールドの割金としてメインの素材では無かったのですが、昨今の地金高騰により、まだ比較的安価なパラジウムをメインとしたオリジナルの結婚指輪を制作しています。

パラジウムは加工が難しくパラジウム単体での指輪制作をしているところはあまりないと思います。加工に結構コツみたいな物が必要なのです。安価と言っても5年くらい前の金やプラチナの価格ぐらいはするので決して安い金属ではありません。ですが、今のプラチナ、ゴールドを使うよりは断然安く指輪が作れます。シルバーのように変色もしないし、ある程度強度もあるので充分結婚指輪にする価値のある貴金属であることに間違いありません。

今回は当店のオリジナル結婚指輪の制作をパラジウムで制作したいとのオファーがあり、2組ほどの結婚指輪を制作しています。

パラジウムの結婚指輪

この写真はパラジウムで指輪を鋳造し、ツリーから切り離した所です。合わせるとクローバーが浮かび上がるマリッジリングと、リボンのマリッジリングです。どちらも可愛いデザインで人気のあるモデルです。

パラジウムのマリッジリング制作

その4本(2組)のマリッジリングをシリコンポイントで磨いたところです。この後もう少し磨いてダイヤの石留めなどをしていきます。

下の写真ですが、このワイヤーは何かお解りになるでしょうか?通常、指輪のサイズ直しをする際は、指輪を切って繋ぐときロー付けという溶接方法で繋ぐのですが、ロー付けだとロー目と言われる黒い筋がつなぎ目に残ったり、つなぎ目の強度が弱くなったりします。そこで、当店ではロー付けは行わず、レーザー溶接機による母体の金属と同じ素材を使用した共付けという方法で溶接しています。

この共付けという方法だとプラチナ900の指輪の場合、プラチナ900で溶接するので切った後が残ったり、強度は弱くなることもありません。

このワイヤーはそのパラジウムの指輪をサイズ直しするときに使うパラジウムのワイヤーです。パラジウムは粘りがないので地金をワイヤーに伸ばすのが一苦労なのですが、これが無いとレーザー溶接機でサイズ直しが出来ません。パラジウムのワイヤー線などは販売されていないので当店で作っています。もちろんサイズ直しする指輪によってそれぞれワイヤー線を作ります。

パラジウムのワイヤー線

サイズ直しのお話の流れですが、先日、以前ご注文いただいた結婚指輪のサイズ直しの依頼があってサイズ直しを承ったのですが、依頼主様がアメリカ在住の方で、お土産にチョコレートを頂きました。

ちょうど夏休みで日本に帰国するらしく、サイズ直しする指輪と一緒に同封していただきました。とっても嬉しかったです。ありがとうございました!

ニューヨークのチョコレート

ありがたく頂きました!


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石留め作業中 [彫金作業]

こんばんは!

今日は久しぶりに作業のアップです。

先日少しご紹介しましたが、野球のボールが入った指輪の制作の続きです。

ワックスをツリーにしました。基本マリッジリングはペアでのツリーでペア鋳造します。

ワックス原型

そして、駆け足での紹介となりますが、プラチナで鋳造しました。

で、ヤスリがけまでしたところです。

鋳造後のヤスリがけ

ボールの縫い目は細い溝ですが、キレイに鋳造出来てるのでクッキリと表れています。

この後、キレイに磨いていってダイヤの石留め作業に入ります。

ダイヤを留める下穴を空けました。

ダイヤの下穴

そして、ダイヤを留めていきます。

写真は、8個留めるうちの半分ぐらい留め終わった所です。

ダイヤの石留め作業

左から3個目のダイヤですが、薄い水色をしているのが解るでしょうか?

このデザインは、全て白いダイヤではなく、1個だけ水色のダイヤを留めます。

今日はダイヤを全部留めて作業を終わりにします。この後、ツヤ消し処理をして、若干の彫刻を入れて完成です。明日には完成出来るかな?

プラチナ鋳造 [彫金作業]

お久しぶりでございます。

ほぼ一年ぶりの投稿となってしまいましたが、昨年はかなり忙しくブログが全く更新できない状況でした。

少しさぼっていたのもありますが^^;

そんな感じでしたが、またがんばってブログの方も更新していきたいと思います。

プラチナ鋳造

写真はオーダーメイドマリッジリングをプラチナで鋳造した直後の写真です。

最近はかなりキレイに鋳造できるようになり、表面もかなりキレイな仕上がりとなっています。

キレイに鋳造することは、その後の行程にも影響しますのでかなり気の使う部分でもあります。

昨今、ゴールド(金)の高騰によりホワイトゴールドでも高価になるため、ほぼプラチナでのオーダーになることが多くなっています。

ただし、安価なマリッジリングも需要があると思い、最近新素材での指輪を考案中です。まだまだ試行錯誤の段階なのでお知らせは出来ませんが、そのうちにブログ、HPでもご案内できればと思っています。

あ、最後になりましたが、2012年明けましておめでとうございます。

今年もさらにがんばっていきたいと思います。

地上波テレビ出演しました! [彫金作業]

久しぶりに冷たい雨が降っています。

クリスマスが近づいて忙しくなっていますが、先日徳島のローカル放送局ですが四国放送の方から電話がかかってきて「ゴジカル」と言う番組の中で私のお店を紹介したいという電話を頂きました!

徳島県内に在る手作りやオリジナルなどの他で取り扱ってないような物を販売しているお店を紹介するらしく、私のお店を取り上げていただけたようなのです。

そして今日がその撮影日でした。

放送日は12月16日木曜日の午後5時より、

番組は四国放送のゴジカルです。

朝の8時半ごろから打ち合わせ、撮影の開始です。

ピンマイクの取り付け

インタビューも受けるようでピンマイクを付けていただきました。

鋳造作業の打ち合わせ

鋳造室でどのようなアングルで撮影するか打ち合わせをしています。

鋳造の撮影

電気炉から鋳造リングを取り出して撮影!

彫金作業の撮影

彫刻作業の撮影

色々なアングルから撮影されました。どのような行程でオーダーメイドの結婚指輪が出来上がるのかを説明しながらその流れを追って撮影をしていきます。



結婚指輪の撮影2

どのような結婚指輪が出来上がるのかを解っていただくために完成品を撮影しています。また、当店オリジナルの結婚指輪なども紹介していただけるようです。


12月16日の放送、皆さん見てくださいね!

ドリル刃を研ぐ [彫金作業]

今日から12月です。1年はあっという間ですね!

彫金工具の話ですが、穴を空ける先端工具にドリルを使っていると思いますが、刃先がちびて切れ味が悪くなったらどうしていますか?

新しいドリルに交換して切れ味の悪い物は捨ててしまうと言うお金持ちの方もいらっしゃるかも知れませんが、ほとんどの彫金師の方は研ぎ直して使っていると思います。

私も刃先を研ぎ直して使っています。先日、彫金工具屋さんに消耗品工具等を注文する際、試しにちょっとした研磨工具を注文して使用してみました。

その一つがこれです。

三角砥石

小さい物を正確に研ぐための三角錐の砥石です。今まではもっと大きい砥石を手に持って研いでいました。研げないことは無かったのですが、大きいと少し不安定で面がピシッと出なかったりしてました。

そこで、手に持って平面を決め安い三角錐の砥石を買って研いでみました。

ドリル刃先

デジカメで出来るだけ大きく撮影してアップにしてみました。思った通り大変研ぎやすく面がキレイに出ます♪

実際に穴を空けてみるのですが、空ける際に滑りを良くする潤滑剤も買ってみて使用してみました。

潤滑剤

名前は忘れましたが、刃先の滑りを良くして刃先を長持ちさせる物のようです。これをドリルの刃先に少し付けて穴を空けると大変滑りが良く、抵抗無くドリルが掘り進んでくれます。しかも、彫り跡がとてもキレイになります。

穴を空けた指輪

穴を空ける時間短縮にもなり、この2つは必需品だなと感じた次第です。もっと早く使えば良かったと思いました。

話は変わりますが、1週間ほど前から店内はクリスマスのディスプレイになっています。クリスマスツリーも飾り付けしています。

クリスマスツリー

本来電飾は電球型の電飾だったのですが、長年使用していたため球切れが多く、電飾だけLEDに変えました。

暖かい電球色のイルミネーションもキレイですが、LEDの輝きもとってもキレイで気に入っています★

ディスプレイ

ショーケース内のアクセサリーもクリスマス仕様になっています。店頭にご来店された方だけにご紹介できる特別プライスのブランドアクセサリーもありますので是非ご来店いただきたいです!

電気炉のガス煙の配管をしました [彫金作業]

こんにちは

ここのところ鋳造が連日続いて、かつ、一度に鋳造する埋没リングの数が2缶~4缶と数が多くなっているために電気炉からの排煙ガスの排出量が多くなってしまっています。

バックルームに電気炉を置いて、換気には窓用換気扇を使っていますが、ガス煙の量が多く、バックルームに入るとガスの為、とても煙たくなっている状態です。この状況を何とか改善しようと電気炉から直接ガス煙を換気扇に送るために配管をしました。

まずホームセンターで配管の為のアルミダクトを買ってきました。



直径15cmのダクトで延ばすと4mになるようです。丁寧に延ばしていくのですが、キレイに延ばすのは結構難しく、表面が少しいびつになってしまいました。



これを電気炉の上から天井をはわせて換気扇まで持って行くのですが、天井に設置する方法を色々考え、チェーンで固定する方法を取ることにしました。



こんな感じで天井にフックを付けチェーンを固定します。



何とか天井をはわせて窓用換気扇まで持って行くことが出来ました。



これで、電気炉の上のアフターバーナーから出た煙を効率よく外へ排出する事が出来るでしょうか?



今日はこれからプラチナ鋳造を2缶予定しているので実際に電気炉を稼動してます。

電気炉が400℃位になると一番煙が出るので、その時に煙が部屋に充満しなければ成功です! 


鋳造作業が忙しい [彫金作業]

こんばんは!

10月に入ると例年ならオーダーメイドのマリッジリングの場合、注文よりもお渡ししていく方が多く、注文は減る方向だったのですが、今年はまだ注文がずっと入ってきています。しかも、今の時期の注文は来年お渡し予定が多かったのですが、11月頃にお渡し予定の注文がまだ入ってきます。

そのため、かなり忙しく作業を進めて行ってます!効率よく作業を進めていかないと結婚指輪だけに納期に送れるようなことがあっては大変です!!



昨日鋳造が完了した製品です。ホワイトゴールドとプラチナ900です。

今日も先ほど3缶ほど埋没いたしました。明日の鋳造予定です。



それでもまだワックス造形中の物もあり、明後日ぐらいに埋没→鋳造する物があります。



ツリーにしたままの物もあります。鋳造が終わった後の仕上げ作業をしていかない物もあってかなり忙しいです!彫刻など難しい部分の作業はどうしても私がするようになるので余り注文が増えても追いついていけないのが当店ではネックになっています。ですが、ご注文がある限り、がんばって作業していきます。



明日鋳造する以外に仕上げていかなければいけない指輪達です。

年末に近づくとクリスマス宣伝用の商品の写真撮りもしなければいけないので時間がもっと欲しいよ~!

オーダーメイド注文が増えています [彫金作業]

こんにちは!

台風9号が日本海を縦断しましたが、徳島には雨もそんなに降らず直接な影響はありませんでしたが、通り過ぎてから気温が少し涼しくなりました。

今日の朝なんかは特に涼しく感じます。ただし、日中になると気温は上がる予想らしいです。

お盆が終わってから秋に挙式予定のカップル様からのオーダーメイドマリッジリングの注文が駆け込み的に増えています。期間の短い人で、挙式まで20日しかない人もオリジナルマリッジリングをご注文いただくことで間に合うように対応しました。



ワックスの原型にツリーを付けて埋没前の写真です。埋没の際、プラチナの場合だと乾燥させるのにどうしても1日ほど放置しなければいけません。その乾燥の合間に次のワックス原型制作、プラチナの仕上げ作業などを効率よく組み込んでいきます。



プラチナで鋳造した物です。プラチナ900の場合、鋳造時の鋳型温度は900℃位が普通だと思いますが、最近ウチでは温度を少し低く設定しました。効果のほどは不明ですがこの方が良いかなと・・・ f(^^;)



仕上がり直前のマリッジリングに刻印を打ちます。ヤニと言われる黒い固まりに熱を加え、柔らかくなったときに指輪を押しつけて固めます。冷えて指輪が完全に固定できたときに刻印を打ちます。

話は変わりますが、今日の新聞に航空運賃のニュースが載っていました。内容は全日空がブランド名を変えて関西国際空港←→成田空港の航路を5000円で販売するとの記事でした。ものすごく安いです。時間はかかりますが関空までのバスが、4000円ほどかかりますがそれを含めても9000円です。

関西圏の方はかなりお得な料金だと思います。旅行などはツアーの方が安かったりしますが、出張などで関東に行く場合はかなりお得です!徳島から羽田の航路も以前撤退していた全日空が再参入するため格安の料金を出しています。その為、JALでも席数限定ですが11000円ぐらいからの料金の「スーパー先割り」を販売しています。

来年早々には東京に出張予定なので方法によっては安く行けるかも知れません v(^^)

オーダーメイドマリッジリングのご相談はこちらから↓ MAKI

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