考案中の指輪 [彫金作業]
当店に限らず最近は色々な加工が出来るようになっています。
オーダーメイドと言ってもお店によって個々のカラーがあるようで得意、不得意の加工がありお店によって指輪の形や特徴も違います。
当店でももちろん得意とする加工や、当店の指輪にも特徴があると思います。
現在当店で考案中の指輪の加工方法がありまして。。
製品化するかどうかは判りませんが、少しだけご紹介します。
耐久性なども含めて試験的に私が指に付けて試しているところです。
今のところはこのくらいしかご紹介出来ませんが、上手く加工が出来るようであれば製品化してご紹介出来ると思う指輪です。
大阪工房の照明の工夫 [彫金作業]
先日からご紹介しております大阪梅田の大阪工房のオープンに向けての作業を少しだけご紹介します
賃貸しているオフィスは事務所仕様なので内装などは全くいじれず、家具などによって雰囲気を出そうと思っておりますが、問題と思っていたのは天井の照明です。
そもそも事務所なので蛍光灯がむき出しのいかにもオフィスと言った感じの蛍光灯です。
これでは、全く雰囲気もへったくれもないので何とかお洒落に出来ない物かと考えてカバーを付けることにしました。しかし、直菅の蛍光灯は後付なのか直ぐ隣に丸い蛍光灯もくっついています。なんとも変な作りです。
取り付けられるカバーを色々考えてなんとか見栄えが良くなる方法を発見し、自分で施工した物か下の写真です。
写真を撮るとノイズが入ってしまいキレイに写真を撮れなかったのですが、この方がちょっとマシでしょうか?
その他諸々お洒落に見えるように工夫を凝らして内装を考えています。なにぶん徳島での製作作業もあって思うように進んでいませんが、7月中にはキレイにして8月には稼働したいと思っております。
話は変わりますが、ケイタイで写真を撮るとgoogleにアップされて勝手に加工をされています。写真がgoogleサーバーに自然にアップロードされるのですが、アップされた写真をgoogleが面白い加工を施してくれるようです。
その中の一つですが、大阪工房の入るプラザ梅新の入り口にライオンの像があるのですが、それを写真に撮っておいた所、このような加工されてサーバーに残っていました。
セピア色のアンティークな雰囲気が出るような写真ですね
勝手に色々な加工を施してくれるようなので、どのような写真が出来ているのか少し楽しみでもあります!
こちらはプラザ梅新の入り口エントランスです。
こだわり結婚指輪のシルバーサンプルの製作 [彫金作業]
かなりブログの更新もおろそかになってしまっていて過去の物をご紹介している状態になり申し訳ありません。
当店では、オーダーメイド結婚指輪をご注文いただく上で、デザインを確認していただく為の有効な方法としてシルバーサンプルを製作しており、 そのシルバーサンプルの製作工程をご紹介します。
この写真はこれからシルバーで鋳造するためにツリーという状態にした物です。
かなり個性的な指輪が並んでいると思いますが、紙に描いたデザイン画では指に付けることも出来ないので実際に立体的になったときの不安が無いとは言えません。そのため、ワックスの確認という方法が主流の所が多いと思いますが、当店ではもっと出来上がりの指輪を判っていただくためにシルバーで完成品と同じ物を製作して見ていただいています。
こちらが、シルバーで鋳造した物です。これを仕上げていくとプラチナ等で仕上がったと同じ物で出来上がりますので指に付けてみて付け心地なども確認できるのでとても喜ばれている当店の結婚指輪の確認サービスです。
プラチナリングをたくさん鋳造しました [彫金作業]
ここの所、とても忙しくブログもなかなか更新出来ずにいます。
作業以外にも新たに考えていることがあり、今月はその事に奔走していました。
そんななか今日はまとめてプラチナ製のオーダーメイド結婚指輪の製作のためまとめて鋳造いたしました。
鋳造してツリーから切り離したところですが、これはまだ一部です(◎_◎)
下の写真は鋳造して埋没材をキレイに取り除いた所ですが、巣もなく鋳肌もキレイで文句なしの状態です。この鋳造直後の状態の善し悪しで仕上げにかかる時間がかなり違ってきます。昨年鋳造機が壊れてしまって新しい鋳造機を購入したのですが、その鋳造機の調子が良く高い買い物でしたが効率アップのために結果オーライとなりました!!
これから全て仕上げにかかっていきます。
ダイヤモンドの石留めにこだわりを持っています [彫金作業]
女性用の結婚指輪にダイヤモンドを入れることが多くなっていますが、せっかく買った指輪のダイヤモンドが外れてしまった!
と言うことはありませんか?
当店ではダイヤモンドを留める際の石留めにこだわりを持って留めています。
ファッションリングと違って結婚指輪の場合はダイヤモンドを埋め込む留め方が主流になっていますが、これには理由があってダイヤモンドを留めるための爪が大きく飛び出していると、付けているときに衣服などに引っ掛かって爪が外れてしまう。または、ストッキングなどが破れてしまうと言ったことがあります。
なので、爪の飛び出していない彫り留めという技法でダイヤモンドを留めていく方法が最善です。この方法 だと爪が直接擦れることが無いので爪が禿びにくくダイヤが外れにくい物になります。
この彫り留め技法は熟練した職人技が必要で、かつ、留め方が悪いとやはりダイヤが外れてしまうことが在ります。
私が行う彫り留めは通常よりも爪を大きく、しっかりと指輪本体に埋め込んでいます。留めた後にもダイヤにゆるみが無いかチェックも怠らず行っています!
そのため、オーダーメイドで結婚指輪を作っていただいた方から「ダイヤが外れた」といった報告は未だに在りません^^
下の写真はセッティングバーと言われる物で、ダイヤモンドの大きさに合わせて穴の広さを調節する先端工具です。市販品は直径で0.25mm単位の大きさしかありませんが、当店では0.05mm単位の大きさの穴が空けられるように自作しています。
オーダーメイドで製作できるお店は沢山あると思いますが、作れば良いという物では在りません!
特に結婚指輪は長年身につけていくことを考えて製作する事が必要だと思っています。
ト音記号の音符を使った結婚指輪の原型 [彫金作業]
先日ご注文を受けた結婚指輪のワックス原型ができました。
合わせるとモチーフが浮かび上がるのですが、音楽が好きなお二人からのご注文でしたのでト音記号が浮かび上がるデザインを提案しました。
お二人ともギターが好きで音楽にちなんだデザインが希望でした。ただ、できるだけシンプルが良いという事でしたのでこちらのデザインを考えました。
これはまだ、シルバーサンプルリングを製作する原型で、一度シルバーで仕上げてからご覧頂いて確認してもらう予定の物です。
それから、先日ワックス原型を紹介した細い結婚指輪のプラチナ鋳造が出来上がりました。
鋳肌もキレイにできています。後は磨いてレディスのダイヤを留めていきます。
ツリーから切り離してヤスリ掛けしました。
こちらのデザインはフルオーダーではありませんのでサンプルは作らずにプラチナで仕上げていきます。
秋口になって注文が増えてきましたが、他に実行しようと思っていることの準備もあるので忙しい毎日です。
結婚指輪のサンプル制作 [彫金作業]
当店ではフルオーダーメイドで結婚指輪をご注文いただいた場合、プラチナで制作する前にシルバーでサンプルリングを製作して出来上がりの確認をしていただいております。ワックス確認だけでは金属の質感やダイヤを留めた感じまではわからないのでお客様にとってはかなり有益な試みだと思います。
今回はそのシルバーサンプルの制作行程をご紹介します。行程はプラチナで制作する行程とほぼ同じです。
以前シルバーで鋳造後の写真をご紹介しましたがその続きです。
写真は表面を磨いていくために軽くヤスリをかけたところです。
次にレディスリングの石を留める部分に下穴を空けていきます。シルバーサンプルなのでダイヤではなくキュービックジルコニアを留めるための下穴です。
アップの写真だと穴が貫通しているのが良くわかります。
穴が空いたらシリコンポイントなどで表面をどんどん研磨していきます。
結構ピカピカ光ってきました。
レディスはキュービックを留めるのでタガネで彫り留めするための爪を彫っていきます。
タガネで彫って、爪の割り振りができたところです。こちらもアップで見ていただきましょう。サンプルといえど手を抜けません。
サンプルの仕上がりが悪いと「プラチナでもこんななの?」と思われてしまうのでサンプルといえど本番と同様の緊張感で制作しております。
そして、ダイヤの代わりのキュービックジルコニアを留めていきます。
このデザインは5個のキュービックを留めますが、真ん中だけピンクダイヤの代わりにピンクのキュービックを留めます。
そして、サンプルの完成品がこちらです!
レディスのキュービックの配列は真ん中が大きく両端に行くほど小さいキュービックを留めてグラデーションになっています。
このキュービックの配列が美しいラインになっています。
こちらをご注文いただいたのは徳島県外のお客様でしたのでサンプルを送って確認していただきました。
これでOKをいただいたので現在はプラチナでの本制作を開始しています。
サンプルを制作しての確認の場合、通常のオーダーよりも少し日にちがかかるため、ご希望の方はお早めにご相談下さい!
彫金机を二つ並べました。 [彫金作業]
少し前から考えていたことがあって、それの準備の為に彫金机をもう一つ増やして全部で3つになりました。
1つは私専用の机、あと二つは考えていたことの準備のためにそろえました。店内はスペースがあまりないのでレーザー溶接機を置いていた場所を空けて机を二つ並べました。レーザー溶接機を移す場所に困りましたが何とか置く場所を確保しました。
こんな感じで2つ並んでいます。この二つはワックス作業専用にするつもりです。なぜ二つ必要なのか?
それは、いずれお知らせいたします。
ワックスで簡単な甲丸リングなどを作るときはこのような道具を使います。
細かいレリーフを入れる場合はスパチュラという道具も使いますが、シンプルな物だとこれだけで出来てしまいます。
今日は簡単なお知らせでした。
細い結婚指輪のワックス原型 [彫金作業]
先日細身の結婚指輪のご注文を受けました。
そのワックスの原型が出来上がったのでご紹介します。
ワックスはカメラのピントが合いにくいのですが何とか撮影できました。こちらがレディスです。丸い穴のような所にダイヤモンドを留める予定です。
こちらがメンズです。手で持って撮影するのはピントがなかなか合いません。少しピントが甘いですがご勘弁を!
レディスは8号ですが、メンズが20号とかなり大きくこんな感じでメンズのリングの中にレディスがすっぽりとはまってしまうぐらい大きさが違います。
この後、ツリーにしていきます。もちろんペアでツリーにします。同じプラチナ900を使うにしてもペアで鋳造することによって完全に成分も同じプラチナ900での鋳造となります。ここのところは当店での拘りでもあります。
明日にはプラチナ鋳造する事になります。
オーダー結婚指輪のサイズ直し [彫金作業]
2年ほど前に購入していただいた結婚指輪のサイズ直しを承りました。
結婚指輪はサイズ直しできる物と、できない物があります。
通常は全周に模様や彫刻が入った物などは、サイズ直しをするとその模様がずれたり消えてしまったりしてしまいます。何とか模様を入れ直せるものは入れ直しますが、購入時のように元に戻すのは難しいです。
今回サイズ直しを承った物はトップ部分にダイヤや彫刻が入っておりますが、手の内側に上がる部分には何も模様が入っていない結婚指輪です。このようなデザインの物は模様のない部分を切ってサイズ直しをするのでキレイに元に戻ります。
写真ではわかりにくいですが、細かい小傷などが入って、メンズは重い荷物を持ったときに少し変形したとの事でした。今回こちらをサイズ直ししていきます。
サイズを大きくするので模様の無い部分を切って大きくするサイズ分だけ母体と同じPT900の金属を差し込みます。
当店ではサイズ直しするときにロー材は使いません!全てレーザー溶接で母体と同じPT900で溶接します。なので、サイズ直しした部分に黒いスジが残ったり、ロー材に入った異種金属によってアレルギーになる心配もありません。また、強度もあります。
ただ、溶接していくのに時間と手間がかかります。ですが、お客様に喜んでいただくため、手を抜くわけにはいきません。
今回は、レディスとメンズ両方のサイズ直しを受けました。両方ともレーザー溶接してヤスリ掛けしました。このヤスリ掛け作業が職人の腕の見せ所です。
キレイにバフ掛けして出来上がりです。大きな傷は残ってしまいますが、光沢がキレイにでるのでほぼ新品同様に仕上がります。
後は受け渡しを待つだけとなりました。
話は変わりますが、前回ご紹介しましたオーダーメイド結婚指輪のシルバーサンプルの鋳造が終わり、ワックスの原型が形になりました。
次回からこちらの仕上げもご紹介していこうと思います。