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お盆明けの作業。タガネの研磨 [彫金作業]

あっという間にお盆が終わりました。今年は3日間お休みを頂いておりまして昨日から作業の再開でした。

徳島県ではお盆期間中は阿波踊りがあるので県の人口が一気に増える時期でもあります。

私だけかもしれませんが、阿波踊りが終わると何となく秋のイメージになります。まだ全然暑いですけど・・・。

作業を始める前に工具類の手入れをしました。この後、彫刻作業に入るためタガネの研磨を主に行いました。

彫刻タガネ

タガネは主に刃先が0.5mm~0.8mmの物をよく使います。昨今、細身の結婚指輪の注文が増えてきていますので彫刻も必然的に細かくなり、細いタガネをよく使います。0.5mmの刃先はかなり細いですが、超硬タガネなので丈夫です。ですが、気を抜くとかたい分、刃こぼれします。

本番の彫刻を施す際は、刃こぼれしていないか良く確かめないと彫刻を失敗しますから本番前は必ずタガネの確認をします。今回は刃こぼれしていませんが、やはり、使っていくと刃先がだれてきて切れ味が悪くなります。

なのでたまに刃先を研ぎ直す作業が必要です。

タガネ固定治具

タガネを研磨する際、とても重要なのが刃先の角度です。彫刻する人によって角度は好みがあって様々でしょうが、職人さんは余り公言しないようです。ですが、基本の角度があってそれに合わせて研磨します。

写真の治具はタガネを固定して、好みの角度にピッタリ合わせて研磨できる必需品といえるタガネ研磨治具です。

これが無いと手作業で角度を固定して研磨するなんて至難の業です。

ただ、手作業じゃないと研磨できないタガネもあります。それは、和彫りで使う片切タガネ、毛彫りタガネの曲線用です。このタガネは角度をビシッと決めて研磨するのではなく、先は尖っていますが、面は曲面になっています。文章では伝えにくいですが、とにかく研ぐのには熟練が必要なタガネです。特に、曲線用毛彫りタガネは研ぐのが難しい!!

まあ、何とかタガネの研磨作業が終わって明日は彫刻作業に入ります。


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コメント 1

おおた

はじめまして
逆検索で来ました
曲線用のタガネを作って市販化してるものです
曲線用の難しさを記事にして頂き、ありがとうございます
でも、手研ぎの場合は熟練すると直線用の方が難しくなります
曲線用の方が部分修正出来るからです
直線用の必要性がなくなるから、あまり研がなくなるというのもあります
ぜひ、挑戦してみてください
宣伝に来たつもりではありませんので、ご理解ください
by おおた (2018-09-03 16:24) 

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