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ルビー・ダイヤ取り巻きリング製造工程 [リフォーム]

こんばんは!

今回は、デザインが古く、高さのあるルビーのダイヤ取り巻きリングを
今風の高さの低いリングにリフォームする行程をご紹介します。
ここの所オーダーメイド結婚指輪の注文が沢山入っているのでリフォーム等は出来上がりがいつになるか解らないのでお断りする場合が多いのですが、以前からのお得意様で完成がいつになっても構わない。と言うことなのでお受けすることになりました。

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こちらがリフォームする前のルビーの指輪です。お母様が使用していた指輪ですが、娘さんに使ってもらうために今風のデザインにリフォームしてプレゼントしたいとのことでした。

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ルビーを外し、回りのダイヤも外していきます。この指輪は、かなり昔に手作りで造られた物のようで爪の一本一本まで丁寧な作りをしていました。四角いダイヤが入っていましたが丸いラウンド形のダイヤに変更して足りない分を足し、ラウンドダイヤだけの取り巻きにします。この指輪を造った職人さんごめんなさい・・・。

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ルビーです。少しピンクがかったキレイな色合いです。

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製造方法は何種類かありますが今回はルビーの回りのダイヤを取り巻く部分は一枚の板から削りだしていく製法で行いました。元々入っていたダイヤが小さく、一つ一つダイヤの石座を造ってルビーの回りにロー付けしていたのでは元のデザインよりダイヤの数が少ないイメージになるためです。少しでもダイヤを大きく見せ豪華に見せるために、ダイヤとダイヤの間隔を空けて石留めしても違和感の無いようにするための工夫です。

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ルビーの石座の回りにダイヤを留めるための下穴を空けています。
ルビーの石座とダイヤ部分の板はまだくっつけていません。

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ルビーの石座を付ける前にダイヤを留める内側部分の爪をロー付けします。

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ルビー石座にも爪を付け、ダイヤの石座と溶接します。
その後ダイヤ部分の余分な地金をダイヤの形に合わせてヤスリで成型します。

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石座部分が出来たところで、今度は腕の部分を造ります。今回は鋳造は一切行わず、地金のたたきだし、削りだし等で製作していきます。完全に手作業です。右が腕の部分を造るため、プラチナを溶解して一塊にした物です。

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金床の上で金槌でトンチンカンと叩いて成型します。

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何度かなましながら細く伸ばしていきます。

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指輪の形に丸めます。

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芯金にとおして真円にして、石座の底のパーツを溶接します。

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ヤスリで成型しながら先に造っておいた石座を溶接し、更にダイヤの爪を溶接していきます。
だんだん取り巻きの指輪らしくなってきました!

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爪を短く整形し、磨きをかけていきます。

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いよいよ回りのダイヤから石留めです。

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そして、完成で~す(^^)v
ルビーとダイヤ部分の間、また、ダイヤとダイヤの間は間隔が少し空いているのですが、その部分からはプラチナ地金が覗き見えるために、今回の製造方法だと一回り大きなダイヤが使われているような雰囲気になります。
ルビー、ダイヤの大きさにピッタリとした大きさ、形を合わせるべく完全に手作りで製作いたしました。

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とても上品なルビーの指輪が完成いたしました。
今回ご注文から完成までは3ヶ月ほどお待ちいただくことになってしまいましたが、
お客様には大変喜んでいただけました。ありがとうございました。

ジュエリークラフトMAKI


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